最期まで安心して暮らせるまちへ。LEの在宅エンゼルケアの役割
- leloveile
- 6 日前
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エンゼルケアは、ご活用者が亡くなられた後に行う死後処置や見た目を整えるケアの総称です。これは一般的に「死後処置」「死装束の着せ替え」「清拭(身体を清潔にすること)」「エンゼルメイク(お顔を整える化粧)」などを含む作業を指します。
LEではこの全てを「エンゼルケア」として、在宅で対応しています。
【理由と目的】
生前の面影を保ち、故人の尊厳を守ります。
エンゼルケアでその人らしい外観を整えることで、家族は、「きちんと最後のケアをしてあげた。故人が美しい姿で最後の別れを迎えることができた」という満足感や納得感を得ることができます。また、終末期には体力が低下し、適切な清拭や着替えが難しい場合があります。長い闘病の間にできた傷跡や医療機器の痕跡が残っているかもしれません。こうした点を考慮しエンゼルケアでは故人の外見を整え、生前の面影を保つことによって、故人の尊厳を守る役割が果たされます。

遺される家族の心のケア
エンゼルケアは、家族にとって悲嘆を軽減する大切な意味を持ちます。ご遺体をきれいに整えること、清拭や衣装の着替えなどエンゼルケアの一部をご遺族自身がおこなうことが喪失の悲嘆を和らげ、死と向き合える大切なプロセスとなるのです。
感染予防
感染症の予防の観点からも、エンゼルケアは非常に重要です。故人の遺体が適切に処理されない場合、細菌や病原菌が繁殖し、感染症のリスクが高まる可能性があります。エンゼルケアを通じて、遺体の処置を適切に行うことで、感染症の拡散を防ぎ、健康と安全を守る役割を果たすのです。
【エンゼルケアの方法】
医師より死亡診断されてから行います。
①ご家族への声かけ
遺族の意向や希望を尊重し、エンゼルケアの内容を理解してもらうことで故人への最善のエンゼルケアを提供することができます。準備が整うまで別室で待機していただき、希望があればお体拭きやお着替えを一緒に実施していただきます。
②使用していた管類の抜去
医師や家族の了承を得た後、点滴やバルーンなどの管を抜去します。ストーマの場合は新しいパウチに交換します。
③排泄物の処理
ご家族が退出した後、ご遺体から排泄物が出てこないよう、尿と便の処理を行います。ご遺体が清潔に保たれるようペットボトルを使用し陰部洗浄を実施します。
④創傷処置
褥瘡や創傷がある方は、創部の浸出液が出ないように、被覆材で処置を行います。
⑤全身清拭
ご家族の希望があれば一緒に実施します。
1.バケツにお湯をためる、もしくは水で濡らしたタオルを電子レンジで温め、ホットタオルを使用します。
2.声かけを行いながら、掛け物を使用し肌の露出を最小限にするよう配慮しながら清拭を行います。
3.皮膚の乾燥している部位に保湿剤を塗布します。
⑥洗髪
1.下からビニール袋、タオル、オムツの順で頭の下に敷きます。
2.ペットボトルを使用し、お湯で頭部全体を濡らします。
3.シャンプーを使用し洗髪を実施します。
4.お湯でシャンプーを取り除きます。
5.オムツを取り除き、タオルで水気を取ります。
6.ドライヤーを使用し髪を乾かします。
⑦お顔を整える
クレンジングクリームやニベア等の油分が多いクリームを使用して、お顔をマッサージして汚れをとります。
⑧更衣
生前のご本人かご家族の希望に沿って、着衣を選択します。
⑨手の位置を整える
ご家族の希望を伺い、整えます。
⑩エンゼルメイク
ご希望があればご本人様が愛用していたメイク道具も使用させていただきます。
【LEのエンゼルケアの特徴】
LEではご家族への関わりを重視し、ご家族の希望に沿った衣服や生前好んでいたアイテムで整えることで、最期の時間を「大切な思い出の時間」として共有できるよう配慮しています。ご家族が一緒に関われるよう、丁寧な支援や声掛けを行い、「きちんと最後のケアができた」という実感が、心の整理や受容につながる支援を大切にしています。
また、病院とは異なり、「住み慣れた場所で最期を迎えたい」という想いに応えるエンゼルケアを含めたサービスを提供しています。こうした一人ひとりの人生と家族の想いに寄り添うケアの積み重ねが、最期まで安心して暮らせる環境を整え、家族が“ここなら親を呼びたい”と思えるまちづくりにつながっていくと考えています。
エンゼルケアは故人の最期に施す大切なケアです。亡くなった方が少しでも生前に近い姿でいられるように、そしてご家族様が納得して見届けることができるよう、努めます。
実際の現場では、死を目の前にしたご家族は受け入れることが難しい状況です。そこで行うエンゼルケアに一緒に参加することで、「最後に自分たちでケアをしてあげることができた」と死への受容を促すこと、よい旅立ちへと導いていけることもあります。故人のみではなく、ご家族の心もケアしていくことがとても重要となります。
