暴力を理解し安全に!訪問看護師の【安全対策】ポイント
- leloveile
- 5月20日
- 読了時間: 4分
1. 暴力とは
様々な側面から見られる暴力の種類
一般的に、暴力といえば身体的な暴行をイメージする方が多いかもしれません。しかし、その実体はより複雑で幅広いものとなります。暴力は大きく分けて、身体的なものと精神的なものがあります。身体的な暴力とは直接自分の体を傷つけられる行為を指し、精神的な暴力は人間の心を追い詰める行為を指します。一方、言葉による「言葉の暴力」も存在します。これは罵詈雑言や命令調の話し方など、相手を傷つけるための言葉が該当します。また高齢者の介護や精神障害のある方のケアでは、知識と対策が必要です。本人の意志とは無関係に発生することもあり、理解と尊重の心を忘れずに対応することが大切です。
問題視される暴力被害の現状
近年、訪問看護師やリハビリ職の安全に対する問題が深刻化しています。暴力被害は多様で、訪問先でのけんかやトラブルに巻き込まれたり、ご活用者様や家族からの暴言を浴びせられたりという形で現れます。また、訪問先で不慮の事故に遭う可能性も指摘されています。これらの問題は、スタッフ自身のストレスとなり、仕事への影響も無視できません。
2. 訪問看護師・リハビリ職としての役割と対応: ご活用者家族の理解から対策の具体化まで
ご活用者様のご家族との関わり方
ご活用者様だけでなく家族とも深く関わる仕事であり、細やかな配慮と努力が必要となる場面もしばしば出てきます。その際に大切なのは、家族の感情を理解し、共感することです。家族が上手く病状や気持ちを表現できないときでも、さりげない様子や言葉の端々から感情を察知し、適切に対応する力が求められます。
アンガーマネジメントテクニックの活用
怒りや不安から暴言や暴力につながることもあります。そういった状況に対処するためには、アンガーマネジメントというテクニックが有効とされています。これは相手の怒りを収め、穏やかな状態に戻すための手法です。具体的には、落ち着いたトーンで話す、無理な説得はしない、感情的な反応を避ける、などの心掛けがあります。
3. 訪問看護師・リハビリ職の安全対策:暴力の問題に備えるためのポイント
緊急時の対応策
緊急時には冷静な判断が求められます。暴力的な行動を受けた際には、まず自身の安全確保が最優先です。場合によっては、すぐにその場を離れることも必要かもしれません。また、暴力的な行動が続く場合や、その後の対応で困ったときには、専門家や警察に連絡することも考慮しましょう。自身の安全が確保されて初めて、ご活用者様への適切なケアが可能になります。当社では、まずは安全の確保に努め、管理者やケアマネージャー、主治医などに報告していき、今後の対策についても話し合っていきます。
スタッフ間での情報共有の重要性
スタッフ間で情報を共有することは、安全対策において重要なポイントです。自分が遭遇した出来事や、特定のご活用者様に対する注意点を共有することで、他のスタッフが同じような問題に直面した際の対策にもなります。また、情報共有は適切なケアの提供や、自身の職業生活の質を保つためにも役立ちます。情報を開示することで、一人ひとりが抱えるストレスも軽減することができます。当社では、申し送りを大切にしており、日々の細かい申し送りも行っております。
4. 訪問看護・リハビリをしていく上での安全対策の重要
訪問看護師・リハビリ職としてのお仕事は、日々ご活用者様やそのご家族と接する中で、思わぬ状況に直面することも珍しくありません。特に、暴言や暴力が及ぶ可能性については、予め理解と対策をしておくことで、そのリスクを最小限に留めることができます。またスタッフ間で情報を共有し、互いの安全を確保することも重要なポイントとなります。これらのことを踏まえ、各自が自身とご活用者様の安全を第一に考え、様々な状況に対する備えを進めていけることが求められています。
