地域包括支援センターという言葉を耳にしたことがある方は多いと思いますが、具体的にどんなことを行っていて、いつ活用したらいいのかわからない方も多いと思います。
地域包括支援センターとはその地域で暮らす住民に密着して心身の健康を保ち、安定した生活が送れるようサポートするために作られた拠点で主に4つの業務を行っています。
①介護予防ケアマネジメント(要介護にならないように介護予防支援を行う)
②総合相談(必要なサービスや制度を紹介)
③権利擁護(成年後見人制度活用のサポートや虐待防止への取り組み)
④包括的・継続的ケアマネジメント(地域ケア会議の開催やケアマネ支援など)
このように地域包括は予防や地域特性を活かした住民の方々の困り事、悩みごとを吸い上げていく最初の窓口といっても過言ではありません。訪問看護はそういった面でご相談いただいた事案について、看護師やリハビリの専門的立場から支援できるようにように関わりをもっています。地域包括支援センター設置主体は直営が約3割、委託が約7割で委託が増加している傾向にあります。
虐待や介護力の弱いご家族様に対して地域包括の方からご相談が入って介入に繋がったりするケースなどがあります。また居宅のケアマネージャー様も地域包括と密接に関わっているため地域を支える為に自宅での会議を開催し情報交換・意見交換の場を設けていることもあります。
他にも訪問看護リハビリステーションや行政・地区の保健師、介護サービス事業関係者などの地域関係者が集まって、住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らし続けられる街づくりに向けた一つの手法として地域ケア会議というものを開催することもあります。
ここまで地域包括支援センターと訪問看護の関わりを説明してきました。その中で、訪問看護師の具体的な仕事内容について深堀していきましょう!ご活用者様のご自宅へ訪問し病気や障害を持った人、また病気になる前の予防的介入を行いその人らしくご自宅での生活を送れるように支援します。対象者は赤ちゃんからお年寄りまで年齢にかかわらず在宅での支援が必要な方や、在宅での療養生活を希望する方に訪問看護を提供します。
内容としては
①病状の観察(病気や障害の状態、バイタルサイン測定などをチェックし以上の早期発見)
②在宅療養の支援(身体の清拭、洗髪、入浴介助、食事指導、排泄介助)
③薬の相談・指導(薬の作用・副作用の説明、飲み方の指導、残薬の確認など)
④医師の指示のによる医療処置(点滴、尿留置カテーテル、インスリン注射など)
➄床ずれの予防・処置(床ずれ防止の工夫や指導、床ずれの手当て)
⑥認知症・精神疾患のケア(ご活用者様と家族の相談、対応方法の助言など)
⑦介護予防(健康管理、低栄養や運動機能低下を防ぐアドバイスなど)
⑧ご家族等への介護支援・相談(介護方法の助言。病気や介護の不安の相談など)
⑨在宅でのリハビリテーション(拘縮予防や機能の回復、嚥下機能訓練など)
⑩ターミナルケア(がん末期や終末期を自宅で過ごせるよう支援
病院で働いたことある方なら見慣れた処置や内容ですが、新卒の方はこんなにやることがあって大丈夫かなと不安に思う方も多いと思います。しかし!LEは新卒の方もプリセプター制度を活用し教育体制を整え、サポートしています。わからないことがあったら教え、一緒に学んでいくことで切磋琢磨していきます。このLEのおしらせページには介護保険のことや、24時間体制のことなどもわかりやすく紹介してあります。そちらもぜひご覧ください♪
『精神疾患の訪問看護介護保険?医療保険』
https://www.lovei.co.jp/post/contents22
『訪問看護における初回加算とは?(2021年度改定対応)』
https://www.lovei.co.jp/post/contents23
『LE訪問看護ステーションの24時間体制について』
https://www.lovei.co.jp/post/contents21
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