直行直帰のメリットデメリット~訪問看護業界の場合~

今回は訪問看護業界の直行直帰のメリットとデメリットを徹底検証していきます。



目次

1.直行直帰とは

2 直行直帰のメリット(一般的な仕事の場合)

3 直行直帰のデメリット(一般的な仕事の場合)

4 直行直帰のメリット(訪問看護業界の場合)

5 直行直帰のデメリット(訪問看護業界の場合)

6 訪問看護業界でプライベートを充実させる働き方とは





1.直行直帰とは

「直行直帰」とは、「会社に寄らず、自宅と仕事先を直接行き来すること」という意味の言葉として、さまざまな職種で使われています。

訪問看護業界では、事務所によらず自宅から直接ご活用者様の自宅へ訪問し、1日の訪問終了後に自宅へ直接帰ることを言います。


2.直行直帰のメリット(一般的な仕事の場合)

ここまで「直行直帰」の意味や使い方についてましたがお話しました。では、そもそも「直行直帰」の可能な環境で働くことのメリットやデメリットについて考えていきます。この項目では、一般的な仕事の「直行直帰」のメリットについていくつか見ていきましょう。


時間が短縮できる

「直行直帰」を行うことは、時間の短縮につながります。会社へ立ち寄る必要がないため、その分の移動時間がかかりません。節約した時間は、現場での仕事に生かすこともできます。


主体的に仕事に取り組める

「直行直帰」の仕事は、基本的に時間の縛りがありません。その日の仕事の流れについては、自分で管理することができます。そのため、主体的に仕事に取り組めるというメリットがあります。上司の目を気にして緊張したり、あれこれ命令されてフラストレーションをためるということもありませんから、のびのび働くことができます。また、自分が主体となることで、仕事のモチベーションが上がるというメリットもあります。


余分な残業が減らせる

オフィスでずっと働いていると、そのまま居残って残業をしてしまうことが多くなっています。もちろん、必要に迫られてのケースもありますが、問題なのが、特に意味のない残業をしてしまうケースです。とりわけ上司や先輩などが残っている場合、自分だけ先には帰りづらいのが実際のところでしょう。

その点、「直行直帰」のシステムであれば、雰囲気に流されて残業してしまうということもありません。仕事が終われば即帰宅できますから、ゆっくり休んだり家族との時間が増やせるというメリットがあります。


2.直行直帰のデメリット(一般的な仕事の場合)

何事にも当然メリットとデメリットの両面があります。ここでは、「直行直帰」のデメリットについていくつか紹介していきます。

コミュニケーションが取りづらい

会社の同僚や上司とコミュニケーションが取りづらいという点は、「直行直帰」の大きなデメリットです。連絡するだけならメールや電話でも事足りますが、やはり細かな意思疎通を図るには、対面の方に分があります。また、円滑な人間関係を築くにも、顔を突き合わせていろいろ話ができた方がプラスです。


仕事を持ち帰りがちになる

「直行直帰」では会社に立ち寄らないので、ついつい残った仕事を自宅に持ち帰りがちです。いくら会社での残業が減っても、自宅で残業していれば意味はありません。それどころか、家族の心象を悪くしたり、オンとオフの切り替えがしにくくなるなど、さまざまなマイナスがあります。ですので、仕事はなるべく別の場所で済ませるなど、家に持ち帰らない工夫が必要になります。


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以上が訪問看護以外の一般的な仕事における直行直帰のメリットデメリットになると思います。

しかしながら訪問看護業界の場合、ご活用者様の生活生命を守るという仕事の特徴から少し違ってきます。

次に訪問看護の場合はどうか考えていきます。



4.直行直帰のメリット(訪問看護業界の場合)


時間が短縮できる

これは訪問看護業界においても一般的な仕事と同様です。移動時間をいかに減らすかは大切です。移動時間の短縮の方法としては直行直帰で事務所に寄る時間をなくす以外にも方法があります。住所の近いご活用者様をまとめるなどしてルートの調整を行うという方法です。これはステーションの設定している訪問エリアの広さ(狭いほど移動は少ない)や、訪問しているご活用者様の数(多いほど近場の人でまとめやすい)によって差が出ます。


ちなみに訪問の間の移動手段は自転車、バイク、車など、訪問看護ステーションのある地域によって変わってきますが、都内のような都市部では渋滞や駐車場所などの点を考慮すると自転車での移動の方が時間が短縮できます。



職員間での感染リスクを減らせる

ステーションでの他職員との接触を減らせるのでコロナウイルスをはじめとした他の感染症の感染リスクを減らすことができます。

また直行直帰に関わらず訪問看護での感染リスクを減らす方法として、訪問の順番を変えるなどの工夫も挙げられます。しかしながら、これは各ご活用者様のご都合を考慮するとスタッフ数の少ない小規模のステーションでは時間変更の調整が難しく、規模が大きくスタッフ数の多いステーションの方が行いやすい対応と言えます。


5.直行直帰のデメリット(訪問看護業界の場合)


コミュニケーションが取りづらい

訪問看護業界においても一般的な仕事と同じことが言えます。これは訪問看護の場合は特に重要な点と考えられます。スタッフ間での申し送りや看護の方向性やご活用者様との関わり方について上司や先輩への相談など話すべき内容は多く、時に手技の確認や練習も必要となります。そのため電話やメール等の手段だけでは足りないことが多く、日々対面でのコミュニケーションが取りやすい環境が求められます。

また担当者が体調を崩すなど急遽休みが必要になったときに、生活生命を守るという仕事柄、訪問を簡単に休みにできないのが訪問看護です。例えば医療依存度が高いといった理由で訪問頻度の多い方にはリスクマネジメントとして複数の担当者が関わるようにします。結果としてリスクの高い方ほど多くのスタッフが関わるため、スタッフ間のコミュニケーションの取りづらさは大きなデメリットとなります。

どんなベテラン看護師でも一人で判断せず、相談をしています。口頭でないと伝わらないことも多く、特に命に関わる訪問看護の現場では、文面のみの申し送りでは不十分と考えます。

不安やストレスを溜めてしまいやすい

病院、在宅関わらず看護をはじめとした医療職の仕事は不安やストレスが多い仕事と言われています。 そのため他の仕事以上に不安やストレスのケアが重要となります。業務に直接関わる内容であれば、対面ほどではないにせよ電話やメールでの相談でもある程度は対応できます。

しかしながら、訪問先で理解が得られず冷たい態度を取られたり、お部屋の環境が劣悪だったり、セクハラのような行為をされたり、、、、挙げだすときりがありません。そういった内容はよほどではない限りわざわざ電話やメールで伝えるという人は少ないと思います。そういった日々の負の感情の積み重ねが大きなストレスとなります。

不安やストレスのようなネガティブな感情は0にするのは難しいものですが、人に話して共感が得られるだけでも大幅に軽減されます。逆に嬉しいこと、楽しいこと、面白いことも日々たくさんありますが、こういったポジティブな感情も誰かに話したくなるものです。そんな内容を一番に理解してくれるのは同じように訪問しているステーションの同僚です。そういった同僚とタイムリーに顔を合わせる機会が減ることは直行直帰のデメリットになります。


トラブルやクレームがあった際に隠してしまいやすい

報告や相談の機会が少ないことにより、自身しか知らないことが増えていき、重大なクレームを個人で解決してしまう、といったことも発生しやすいです。人の命なので、ちゃんと複数名に真実を共有しましょう!


報告基準が属人化してしまうためチームワークが成り立たず、重要な報告を忘れるなんてことも発生しやすいです。

サービスの質が個人に任されてしまうため統一されず、質が担保できない

会社とは質の高いサービスを維持するシステムが用意されていることが多いです。個人に任せているとその人の技術力がご活用者様に影響を及ぼします。

先輩や同僚から指摘をされないと今のままで良いんだと思いがちです。きちんと複数の目で、自分自身をみてもらうことが大切です。指摘を改善することで、経験や年齢に関係なく成長につながります。



仕事を持ち帰りがちになる

これは一般的な仕事と同じです。オンとオフの切り替えがしにくくなるという点は大きいように思います。


物品を補充する機会が減る

訪問看護では病院とは違い医療物品やお渡しする書類などの物品を自分のバッグに入れて持ち運ぶ必要があります。物品がないと仕事になりません。管理上の問題からスタッフ個人の家で管理することはできず、ステーションで管理しています。そのため物品が不足しないように常に注意が必要です。

結果としてステーションに行く必要のない直行直帰では物品の補充の機会が減ることもデメリットとなると言えます。


6.訪問看護業界でプライベートを充実させる働き方とは


ここまで直行直帰のメリットデメリットについて様々な角度から見てきました。直行直帰の働き方に興味を持った方はプライベートを充実させたい、とお考えの方だと思います。

そこで最後にプライベートを充実させる働き方についてもお話しさせて頂きます。


プライベートの充実に必要といわれているものは様々ありますが、

①タイムマネジメント

②仕事を持ち帰らない

③自宅に帰るまでに気分転換をする

④切り替えのスイッチを作る

この4点については共通していると思います。


直行直帰という働き方はこれまでお伝えしてるように①のタイムマネジメントにおいて有利です。

逆に②仕事を持ち帰らない③自宅に帰るまでに気分転換をする④切り替えのスイッチを作るといった点では直行直帰は不利に働きます。


どちらの働き方がプライベートの充実させるかは個人の価値観による差が大きいと思いますので正解はないと思います。


ただ、それでは自分で決められないという方はこんな考え方をしてはいかがでしょうか?

悩みや不安、ストレスを抱えたままで長いプライベートの時間を過ごすことと、

悩みや不安、ストレスを軽減するために少しだけ時間を割いてすっきりした気持ちでプライベートの時間を過ごすこと。

どちらの働き方があなたのプライベートを充実させてくれるかを考えてみてください。

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