リハビリ日記

Vol.43 フカボリ!『訪問リハビリ実習ってぶっちゃけどうなの?!バイザーに聞いてみました!・後編』

2019.5.1

輝いているLE社員に直撃インタビューするその名もフカボリ!!

今回も深掘られるのは、LE在宅・施設 訪問看護リハビリステーション(以下LE)学芸大学支店の
作業療法士 坂井 暁!
LEでの訪問リハビリ実習のバイザーを勤めた彼女に、「訪問リハビリの実習ってどうなの?!」をテーマにお送りするシリーズ後編の今回は実際の実習がどうだったか赤裸々に語っていただきたいと思います。

では今回も、レッツ、フカボリ!!

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〇訪問リハビリ実習で学んでほしいこととは?
本田:では今回も訪問リハビリ実習について深掘りしていきます!よろしくお願いします!
坂井:よろしくお願いします。

(今回は普通に始まった…。)

本田:では、まずは実習生に学んでほしいことについて聞きたいと思います。

坂井:そうですね…。
まず前提として作業療法士の学生さんの実習だったので、生活リズムとか1週間の過ごし方を把握して、生活の評価をしてほしいというのがありました。

本田:生活の評価は作業療法士の役割の一つですもんね。

坂井:そうです。その人の生活の全体像がどんなものか把握してもらって、その人の理想の生活とどれだけ現状が乖離しているかを評価してもらうところから始めました。

本田:なるほど。そこから理想の生活に近づけていくためのリハビリを計画していくわけですね。

坂井:私自身、回復期で5年働いていたんですけど、その頃も生活状況を聴取してその生活スタイルに合わせたリハビリを心がけていました。でも、病院では生活状況についてご本人から聴取するしかないので、結構現実と違ったりするんですよね。実際は介助やセッテイングが必要なんだけど、その情報が抜けてたりして。

本田:患者さん自身の能力への過信や、見栄というかあまり介助が必要なことが言えない人もいらっしゃいますもんね。

坂井:そうなんです。生活状況を正確に把握することって思ったよりも難しくて。前の職場で「どうやったらそのギャップを埋められるんだろう?」ってことを考えていて、結果として訪問リハビリの現場に来たんですよね。私自身が悩んで、重要だなって思っていた部分なので、学生さんにも学んでほしかったんです。

<今回は作業療法士としての熱い思いを語ってくれてます>

本田:実習ではどのように生活状況を把握してもらったんですか?

坂井:私たちが普通に業務で行うようにやってもらいました。ケースの方が1週間で利用しているサービスのスケジュールを把握してもらうために、相談員さんから送られてきているサービス表を見て訪問リハビリとか、デイサービスとか、ヘルパーさんとかのスケジュールを確認して、実際にご本人とご家族様に再度確認してもらいました。さらに見やすくして理解を深めてもらうために、学生さん自身に表を作ってもらいました

本田:徹底してますね…!

坂井:しかも1週間でやってもらったので結構負荷はかかっちゃったかもしれないです(笑)でも、訪問リハビリ以外のサービスもその方の生活を成り立たせるために導入されているわけなので、サービスの頻度や内容、スケジュールが分かるとその方に必要な能力や解決すべき課題が明確になって生活の評価が出来るようになるんです

本田:うーん在宅ならではの発想ですね!これは訪問リハビリの実習じゃないと学べないかも!

<リハビリ学生の皆さまお待ちしてますよ♪>

本田:では、訪問リハビリのリハビリ内容について、学んでほしい点はどんなところでしょうか?

坂井:当たり前ですけどお家でやるリハビリなので、道具はそろってないですよね。でも実際に生活している場なので、ご本人が生活上困っている場所でのリハビリが出来ます。乗り越えられない段差のところで練習するとか。リハビリの目的がご本人やご家族と共有しやすいですし、目標が具体的に立てられるんですよね。

本田:それは僕も分かりますね。納得感をもってリハビリに取り組んでいただきやすい環境だと思います。

坂井:そうですよね!リハビリの目的を明確にすることがモチベーションにどれだけ影響があるかということを学んでもらえたと思います。もちろん在宅であってもリハビリに対するモチベーションの高い方ばかりじゃないですけど、そういう方にどう関わるかも学びになるんじゃないかと思います。病院ではセラピストが無理に説得してリハビリを行う場面もあるかと思いますが、在宅でそれをやると担当変更かサービス終了になっちゃうので(笑)

〇在宅ならではの学びはまだまだたくさん

本田:在宅の特徴でもある他職種連携については何か学んでもらいましたか?

坂井:ステーションでの申し送りを聞いてもらったり、一緒にサービス担当者会議に出席したりしました。そもそも今回の学生さんの中では、訪問リハビリって孤独なイメージだったみたいなんですよ。

本田:リハビリ自体は一人で行ってやりますしね。

坂井:でも、実際は色々な人が色々な形で関わっていますよね?例えば、練習している動作がリハビリの時は出来るけど、日常生活では出来ないってことがあると思うんですけど、ヘルパーさんに私たちが見られない、日常での様子を聞いて次のリハビリに活かすことが出来るとリハビリの質も上がります

本田:確かに!訪問した時にご活用者様(LEでの患者さんの呼称)の体調が悪そうだった場合も、様子を見てもらうために自分の後に入るヘルパーさんに申し送ったり、LEの看護師さんに相談したりして対応できますもんね。

坂井:そうですね。在宅生活を守るうえでも他職種とのコミュニケーションは必須ですし、病院でも色んな職種が連携して動くのは同じですから、連携について学ぶのは重要だと思ってます。

本田:実際に連携や情報交換を行う姿を見て、学生さんはなにか学び取ってくれてましたか?

坂井:看護師さんに対して、私たちリハ職が困っていることを相談しているところを学生さんが見ていて、「仲良いんですね!」って言ってました(笑)まぁ関係性づくりも連携のポイントなので、他職種とも仲良くした方がいいって思ってくれて良いんですけど(笑)とにかく色んな人が関わって一人の人を見ていることは学んでくれたと思います。

〇バイザーも実習を通して学んでいます

本田:学生さんが作業療法士として成長してくれたなって思えたエピソードはありますか?

坂井:そうですねー。作業療法士としてってところだと、後半は文献を調べて根拠に基づいた治療をしてくれていました。主観だけではなく、客観的な評価と、エビデンスも合わせつつ、考えることができてたかなと思います。

本田:人としての成長という面だとどうでしょう?

坂井:バイザーである私に評価の考察を伝えたり、ケースの方にリハビリの方法やその意味などについてに伝えられるようになっていましたね。自分の考えを伝えられるってことは、これからの人生でも大事なことだと思います

本田:バイザーをやって坂井さんが感じたことや学んだことを聞いていきたいんですが、いかがでしょう?

坂井:まずは、改めて学生さんって実習中緊張するんだなってことでしょうか(笑)

本田:それはケースの方の評価をしているときですか?

坂井:そうです。学生さんからしてみれば、評価をすること自体に緊張していることもあったと思うんですけど、私が近くで見てることで余計緊張させてるんだろうなーと思って見てました(笑)

本田:なるほど(笑)こうすれば、緊張しないんじゃないかっていうことはありますか?

坂井:バイザー側から出来ることとしたら、学生さんが評価しているときは、私がご家族と話してるときに評価してもらうとか、何か違うことをやってるような状況を作れれば良かったかなと思います。

本田:でも見てないと心配ですよね(笑)

坂井:ただ、今回の学生さんは分からないことがあったらすぐ聞いてきてくれたから、そこは安心してました。

本田:その点はバイザーからしてみれば安心出来るポイントですね(笑)


みんな!わからないことはわからないと言おう!

坂井:あとは今臨床7年目なんですけど、これが普通だなと思っていることも、学生さんから見たら疑問に思うこともあって。先入観なく見ることも大事なんだなと改めて思いました。

本田:経験年数を経ると、ある程度経験に基づいた既成概念も出来ますよね。

坂井:そうですね。ご活用者様の障害に対してもそうなんですけど、この人は性格的にこういう人だから、って片付けていたことがあるなって再認識しました。性格的な面も考慮して、もう一歩踏み込めてないこととかがあるんですけど。普段関わりがない学生さんから見たら、なんでこんな風に言うのか、思うのかってところを見られていて、フラットにご活用者様を見ないとダメなんだなってことは学べましたね。学生さんには障害の評価と同じくらい、環境因子個人因子のようなその人自身に対する評価も大事にして欲しいなと思います

本田:では、これから訪問の実習に行く人、行きたい人に向けて一言お願いします!

坂井:まず在宅の実習も楽しいよ!っていうのを伝えたいですね。病院みたいに知識詰めみたいなことはないので、寝れないっていうことはまずないと思います。人によるかもしれませんが(笑)ゆったりするっていうのは語弊があるかもしれないけど、週1.2回しかいかないので毎日毎日評価しなきゃいけないという環境ではないですし、自分の考えをしっかりまとめたり、バイザーと話したりできることは良いことだと思います。あとは看護師さんの訪問に同行出来るのは貴重な体験かと思うので魅力の一つだと思いますね。

本田:いい感じのまとめ!坂井さんありがとうございました!


<今回から始めたフカボリポーズ。シャベルを持っているつもりです。>

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次はあなたを~(溜めて~)フカボリ!




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