リハビリ日記

Vol.40 改めて「保険外サービス」について考える

2018.2.20

LEリハビリスタッフによるスピンオフブログ企画。

第40回は毎年満員御礼の「LEシンポジウム」で企画・ファシリテーターを担当した三鴨による記事となります。

様々な立場の方とお話をさせていただくことで学んだ、貴重な体験をお届けします!

 

3回目の開催となる「LEシンポジウム」

今回のテーマは【地域×医療×介護×予防「保険外サービス」の未来について考える】と題し、様々な職種・立場の方々のご意見を頂戴しました。地域で働く医療人として、地域における課題をどのように解決するか、また今後選ばれる人材となるために保険外サービスの可能性を知る・考える機会になればという思いで開催致しました。

当日は来場者が200名を超え、別会場を設けるほどご盛況頂きました!

今回は保険外サービスの現状や今後の展望に関して、各業界の最先端にいらっしゃる登壇者の皆様からご意見を頂き、企画兼ファシリテーターを務めた私から主催して学んだことをお話したいと思います。

まずはご登壇いただいた皆様のご紹介をさせていただきます。

・岡崎 慎一郎 氏(経済産業省 商務・サービスグループヘルスケア産業課 課長補佐)

・紀伊 信之 氏(株式会社 日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 戦略コンサルティングマネジャー)

・今井 俊太 氏(株式会社メディカルエージェンシー POST編集長)

・高崎 尚樹 氏(株式会社ルネサンス 取締役専務執行役員)

 

他人事ではなくなる保険外サービス

現在、医療・介護の現場で働く私達には欠かせない保険、社会保障があります。今年も診療・介護報酬のダブル改定があり、様々な情報が錯綜する中、将来の社会保障を見直す機会となりました。

まず第一に保険外と聞くと自費サービスを思い浮かべる方が多いかと思います。現在、医療保険・介護保険があり、自己負担額が少ない社会が日本です。もしこの保険制度がなくなれば、必要なサービスを受けられなくなる人も多いでしょう。私は、日本は国民に手厚いと感じています。しかし、今後はそれが受けられなくなる時代が来るかもしれません。

そのひとつの原因として「2025年問題」があげられます。団塊の世代の方々が75歳以上となり、高齢者1人に対して若者が2人で支えていかないといけない超高齢社会になります。そのため、今後は医療・介護の社会保障の範囲では収まらないニーズが確実に増えていきます。またヘルスケア分野も視野に入れて、健康寿命を延ばしていく必要もあり、国民の健康に対する意識付けも課題になるでしょう。

実は国も保険外サービスを勧めている

平成28年に厚生労働省・農林水産省・経済産業省は、地域包括ケアシステム構築に向けた公的介護保険外サービスの参考事例として、保険外サービス活用ガイドブックを作成・公表しています。

地域包括ケアシステムを補完・充実するためにボランティアや住民主体の活動「互助」、市場サービス購入等である「自助」を充実するために必要とされるサービスの事例がまとめられています。

サービスは多岐に渡りますが、今後の課題としては利用者のニーズに答えらる地域に根づいたサービスを、各自治体と協力して展開していかないといけないことだと考えています。

私たちが考えていかなければいけないこと

地域包括ケアを考えるにあたり、従来の保険では補えない部分をどう考えて行動に移すか。

私はいち理学療法士ですが、訪問している方から
「旅行が好きだったけど、一人じゃ無理だしな」(独居・男性:以前は旅行で全国に行っていた)
「ギター弾きたい」(女性:家ですることがあればと新しい趣味探し)
「スマホ買おうかな」(男性:ALSで手指機能の低下によりガラケーの使用が困難)
といった声を聞きます。

訪問で関わる時間が長いからこそ、ご利用者様から聞かれる1フレーズ、こうした発言が今後の保険外サービスの糸口になるかもしれません。

私の住んでいる地域では、近所の公園に朝6時半から100名以上の人が集まります。何をしているのか不思議でしたが、地域の広報誌からラジオ体操をしていることが判明しました。しかも参加するごとに地域ポイントがつき、一定のポイントが溜まれば地域の商店街で利用できるとありました。これは住民と商店街のwin-winで面白いなと感じました。

どこでどんなニーズに当てはまるか、1人1人が真のニーズに気付いて実行することが明るい未来に繋がるのかもしれません。

最後になりますが、お忙しい中登壇していただいた皆様、また参加していただいた方々に改めて厚くお礼申し上げます。

 

三鴨 和也(写真左)

理学療法士
高円寺支店

常に新しいことに積極的にチャレンジし、今回は業界中が注目している保険外サービスをテーマとしたシンポジウムを成功させた。今回の貴重な経験も本人の成長に繋がったので、新規オープンした高円寺支店の責任者として今後の活躍に大いに期待!

 




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