【後編】訪問看護の未来を語る意見交換会@宮崎大学

2020.7.14


代表の多江が参加した意見交換会の模様を2回に分けてお届けしています。

後編の今回は
・学生が就職活動で知るべき病院と訪問看護、決定的な違いは何か についてです!

(前編はこちら!)

—————————————————–

 

 

◆学生が就職活動で知るべき病院と訪問看護、決定的な違いは何か?

吉永様:
サービスの質を上げるための規模化というのは非常に興味深い話ですね。確かに規模化をすることで移動距離の問題を解決できると思います!!最近は学生の考え方も変わりつつあるので、新卒で訪問看護をやりたい学生も増えていると思います。ただ新卒を受け入れることができる訪問看護ステーションはまだ少ないのが実情だと思うのですが、一方で将来的に訪問看護やりたい学生も多数います。それまでに何をしておく必要がありますか?

 

多江:
私自身が学生の時にギリギリ訪問看護の実習が始まったんですよ。もうそれは1日10件とか回っている時代でした。看護学生時代は正直私も訪問看護に関しては興味が持てなかったんです。そして今になって、大学や専門学校で学生に講義をするじゃないですか。やっぱり聞いてみるんですよ私も。「学生の皆さん!!訪問看護ってどう思いますか?」って。

すると学生のほとんどが「ベテランしかできない業界」とか「一人で判断する事ができない業界」って言うのです。これが本当にビックリで、私が学生だった20年前と全く同じこと言ってるじゃないですか、笑。

つまりこの20年間、訪問看護業界って変わることが出来ていないって事ですよね?でもLE.O.VE株式会社には毎年新卒の学生が来ます。1年はしっかりと勉強してもらったり、先輩たちと同行してもらっていますが、2年目からはしっかりと一人で外に出ることが出来るのです。訪問看護業界も変わりつつありますし、LE.O.VE株式会社も新卒の為の訪問看護はもっと促進したいと考えています。

 

吉永様:
1年間教育の時間にあてたりは本当に凄いですね。そう考えると新卒でも訪問看護をする事は全く不可能な事ではないという事ですよね?

 

多江:
新卒でも訪問看護は可能です。ただし私は条件があると思っています。新卒で訪問看護をやりたいと思うのなら、「病院に戻れなくなる可能性がある」この事をしっかりと理解してくれているのであれば、飛び込んでくる事は可能です。

なぜかといえば訪問看護と病院ではアセスメントが180度違うと考えているのです。訪問看護は断続的なアセスメントだと思います。1週間後の事や1か月後の事、1年先のことを考えながらアセスメントを考えていく。

一方で病院のアセスメントは連続した看護だと考えています。分単位で時間単位で24時間の看護アセスメントが必要だと考えています。つまり訪問看護と、病院のアセスメントは全く違うものだと考えているのです。ですので学生の皆さんにはぜひ自分自身の胸に聞いてもらいたいのです。自分自身がどちらのアセスメントを極めたいと思っているのかと。

病院に戻れないって言ってしまうと「そんな極端な!!」って思われてしまうかもしれませんが、LE.O.VE株式会社を退職して病院に行ったスタッフも実際にいるのです。でも3か月で戻ってきましたよ。これはアセスメントの違いもありますし、訪問看護と病院では築くべき人間関係も変わってしまうんですよね。

周りの看護師に相談はもちろんしながらも、自分自身の意思で看護をすることができる訪問看護の魅力がここにはあるのだと思います。なので私は新卒で訪問看護をする学生たちが増えてくれるのは本当に嬉しい話ですし、その覚悟に答えたいと思っていますよ。

 

田上様:
確かに人間関係の作り方は大きく変わってきてしまいますよね。そこはなかなか授業で教えにくい部分でもありますし。特に病院の実習にいってしまうと、病院看護で考え方が固まってしまう学生も少なくないように思いますね。地域の在宅医療に対する考えか方がカリキュラムの変更によってもっと変わり、これからの看護学生の為になればと思っています。

知識という面では今の看護学生は様々な事を知っていますし、授業でも様々な分野を対応していると思います。ただ看護過程のアセスメントも“HOW TO”といいますか、“方法論”を知っているだけになってしまい、“自分自身でどう考えるか?”を伝えることが出来ていないと思います。医療や看護の泥臭さって言えばいいですかね?感性をいかに育てるか?これが今後の教育現場のカギとなっていると思います。本来の看護の精神で考えれば間違いなく在宅医療だと思いますし、学生たちも直感的にそこは理解していると思います。

 

多江:
まさにおっしゃる通りでナイチンゲールの精神に戻るべきだと思います。その精神やスキルが身につくのは在宅医療であり訪問看護だと感じています。長く看護師をしていたり、病棟勤務をしていると、どうしてもこのナイチンゲールの精神を忘れてしまう事があるのですが、学生にも断続的なアセスメントと、連続的なアセスメントの違いを理解してもらいながら、訪問看護にドンドン挑戦して欲しいと思います。私はどこに行っても、同じ話をブレずにしていると思うので、学生も率先して情報を取りに行ってほしいと思います。

このインタビューを読んでくれた学生たちが、いつか「多江さんのインタビューを読んで訪問看護を選びました!!」と言ってくれれば本当に嬉しい事ですよね。そしてこうしたご縁を頂けたので、宮崎県の在宅医療や訪問看護がもっと盛り上がり、またこうした意見交換会が出来れば面白いですよね。

 

————————————————————-

以上になります。

最後までお読みいただきありがとございました!

オリジナル記事はこちらから

 



【飛び込んでみませんか?在宅看護・リハビリへ】

仲間を集めています!毎月座談会を開催しております。
セミナー情報に詳細記載しております。
訪問看護に興味のある方、就職、転職を考えている方お気軽にご参加ください

  • LE座談会
  • u5

2020.8.12 新しい仲間


2020.8.11 長期休暇


2020.7.28 【在宅の看護師って?】


2020.7.27 じめじめを乗り越えるには…?


2020.7.21 プリセプター