リハビリ日記

Vol.37 これから在宅を目指すセラピストへ~私が訪問で大切にしていること~

2017.12.25

LEリハビリスタッフによるスピンオフブログ企画。
今回は用賀店で活躍中の矢田による『私が訪問で大切にしていること』です。急性期から維持期を経験して在宅の世界に飛び込んだ矢田が訪問経験を通して大切にしていることとは!?

在宅の世界に飛び込んだきっかけ
 私の社会人としての始まりは、急性期~維持期にかけて医療を提供する総合病院でした。約11年の経験の中で、医療の発展や治療に対する患者様・ご家族様の選択の自由度が拡大していく様を目にしてきました。
 反面、治療・手術に伴う身体のダメージや認知面の低下、入院期間の短縮により自立支援が不十分な段階での退院、条件が合わず回復期病棟に入棟できない方々など多くの社会問題に対面してきました。
 在宅での生活を念頭に置きリハビリテーションを展開してきたつもりでしたが、誤嚥性肺炎を繰り返す方や退院後数日に脱水にて救急搬送される方など、在宅での生活基盤が構築できていない可能性を感じていました。提供する医療・リハビリテーションの意義を再考していく中で、何のためのリハビリテーションなのだろうと悶々とした感情を抱いていました。
 在宅が抱える課題を肌で感じ、地域の方々の生活の質が少しでも向上するために、社会人としてのスキルを身に付けたいと考え転職を決心しました。

在宅の現場で経験したこと
 実際に在宅での経験を積んでいく中で感じていることは、当たり前のことですが、主役はサービスを受ける方々ということです。生活の営み方も、治療の選択も、家族関係の構築も全てご本人様・ご家族様の自由であるということです。こちらが提供できるサービスを提示し選んで頂く形になります。

私が担当している方のエピソード
 ご本人様はほぼ寝たきりの状態でしたが、病院で歩く練習をしていた姿を見ていたご家族様はリハビリテーションの必要性を感じ、依頼を頂く形となりました。ですがご本人様は消極的…介入しての印象は身体機能的には動ける状態ではありましたがモチベーションが維持できずにベッドで休んでいる方が楽といった状況でした。ご本人の思いを傾聴してみると、入院中にリハビリテーションはとにかく多く受けた、毎日毎日嫌でしょうがなかった、やっと退院できたから自由に楽に生活しているとの事でした。病院時代に自分が提供していたサービスを指摘されているようで申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
 私が行ったことはご本人様の本当の思いはどこにあるのかを傾聴することでした。お気に入りの寿司屋で外食したい、家族や友人と外出を楽しみたいが自分の体力に自信がなくて気持ちが付いてこない…と介入する中で徐々にご本人から口に出してくれた思いです。
 私たちは外出のために必要な能力はなんなのか、必要な身体機能トレーニングはなんなのか、家族はどのような介護力を身に付ければいいのか、1つ1つ話し合いながら提供するサービスを選択してもらいました。今では見守り下で歩くことができます。車椅子で寿司屋に行くことができます。フラワーパークに出掛けています。
 もし、寝たきりの生活を継続していた場合、廃用症候群が進行し、身体機能は低下していたかもしれません。内部障害を合併し再入院してしまうリスクがあったかもしれません。
 
私が在宅の現場で大切にしていること
それはサービスを受けるご本人様・ご家族様が“その人らしい生活”を送れているかということです。思いを傾聴し、必要な身体機能トレーニングや動作トレーニング、福祉用具や社会サービスの選定、ご家族への生活指導などを、共に話し合いながら検討していきたいと考えています。

矢田 優
理学療法士
用賀支店
多角的な視点とご活用者様の『その方らしさ』を尊重したリハで多くの信頼をもつ。またその人間性と的確な指導もあり、後輩スタッフからも同行依頼が絶えない兄貴的スタッフ。これから更なるキャリアアップも目指し、現在修行中!




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